Disaster Relief Report ヨーガ療法士による災害支援活動報告
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Yoga Therapists for Disaster Relief

被災地に、
ヨーガの呼吸を届ける。

日本全国の認定ヨーガ療法士は、国内外の災害被災地において、ヨーガ療法によるこころとからだのケア、そして物資・資金による支援活動を続けてきました。このページでは、これまでの支援活動をご報告いたします。

2015年 ネパール・カルデ村より望むヒマラヤ
Our Mission

モノだけではない支援を

大きな災害のあと、被災された方々のこころには、長く深い傷が残ります。住まいや物資の支援とともに、不安や緊張をやわらげ、自らの力で心身を整えていくための支えが必要です。

ヨーガ療法は、呼吸法やゆるやかな体操、瞑想をとおして、ストレス緩和とメンタルヘルスケアを可能にする伝統的ヨーガに基づく技法です。私たちヨーガ療法士は、毎年6月21日の「国際ヨーガの日」に全国でチャリティ・ヨーガ教室を開催し、その募金を被災地への支援に役立てるとともに、被災地に赴いてヨーガ療法の指導を行なってきました。

世界中から救援物資は届いているが、モノではないヨーガをお届けするのは初めての取り組み
—— 2015年 ネパール支援ヨーガ・バス報告より
TOHOKU | 東日本大震災
Great East Japan Earthquake 2011

東日本大震災 被災地支援 ── 10都県をつないだヨーガ療法

2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、(社)日本ヨーガ療法学会の認定ヨーガ療法士たちは、発災直後から被災各地に入りました。避難所、仮設住宅、災害公営住宅、運動公園、宿泊施設などを巡回し、青森・岩手・宮城・福島・山形・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟の10都県にわたって、ヨーガ療法によるこころとからだのケアを継続。被災された方々のかたわらに長く寄り添う支援となりました。

10都県
活動が広がった範囲
6,000名超
延べ参加者数(県別報告の合算)
2011
発災直後から継続
津波に耐えて残った陸前高田の一本松
陸前高田・奇跡の一本松。かつて7万本の松林があった高田松原
大船渡・陸前高田に押し寄せた車の山
大船渡・陸前高田。流された車が積み重なる
「ガンバロー高田 命あることを喜ぼう」と書かれた横断幕
避難所に掲げられた「命あることを喜ぼう」の言葉

2011.03 –

発災直後から ── 避難所での呼びかけ

支援は、被災後まもない時期の避難所から始まりました。広い体育館は段ボールのパーテーションで仕切られ、横になっている方も多いなか、「おじゃまします、よろしかったら参加してください」と小さな声で呼びかけて実習を始めると、一人、また一人と輪が広がっていきました。岩手県・大槌町安渡の大徳院では、避難生活を送る約120名のなかから20名ほどが布団の上で身体をほぐし始め、その場でみなさんも一緒に。座って手足を動かすと血の巡りがわかり、「身体が温かくなった」「軽くなった」という笑顔がこぼれました。

屋外で椅子に座り腕を上げる被災者と支援者
岩手県大槌町安渡・大徳院での実習(2011年5月)
避難所の一室で椅子に座って実習する参加者たち
避難所での椅子を使った実習

2011 – 2012

仮設住宅へ ── 「山岸団地の仲間たち」

避難所から仮設住宅へと暮らしが移るなかでも、訪問は途切れることなく続きました。岩手県では大船渡市・陸前高田市・大槌町・釜石市などの仮設住宅集会所を巡回。物資支援をしながら被災状況を聞き取り、皮膚温度や血圧を測定しながら、立位・椅子・仰臥位のヨーガ療法を指導しました。岩手県だけでも総会場数22か所、延べ1,191名(2013年2月時点)が参加しています。宮城県では約30か所・延べ420名以上、福島県では47か所・延べ1,749名にのぼりました。

仮設住宅の集会所で仰臥位のヨーガ療法を行なう様子
仮設住宅集会所での仰臥位の実習(岩手県)
「山岸団地の仲間たち」の前に立つヨーガ療法士たち
大船渡市末崎仮設住宅「山岸団地の仲間たち」
椅子に座って腕を伸ばす参加者たち
椅子を使ったやさしい実習

ヨーガ療法では呼吸と自分自身に意識を向け『今、ここ』の自分を感じていただく。そういう時間が日常でも少しずつ増えていくといいですね。 ──「ヨーガ療法は初めてで不安だった」と話していた参加者が、回を重ねるなかで語ってくれた言葉。終了後の皮膚温度測定では、参加者の手足の温度が上昇していました。

── 山形県・米沢市での活動報告より

2012 – 2013

広域避難の地でも ── 福島から各地へ

原発事故により遠方へ避難された方々のもとへも、支援は届けられました。埼玉県の旧騎西高校(福島県双葉町の避難所)では2012年に全12回・延べ122名、東京都四谷の避難所、神奈川県のとどろきアリーナなど、避難先の各地でヨーガ療法クラスが開かれました。福島県南相馬市鹿島区の千倉グランド・コミュニティーセンターでは全11回・延べ197名が参加。「ヨーガで知り合った南相馬の人達と仲良くしながら、地震・津波・原発爆発による放射能汚染の痛みをこれからも共有し乗り越えていきます」との声も寄せられました。

福島・吾妻運動公園で大勢が腕を上げて実習する様子
福島市・吾妻運動公園でのボランティア指導(延べ92名)
畳の和室で行なうヨーガ療法のクラス
山形県米沢市での実習

2012 – 2013

支え合いの輪を未来へ ── 報告会・コンサート・DVD配布

活動は被災地の外へも広がりました。第4回リレートーク(岩手山焼走り国際交流村)では「この災害を乗り越えるのに、体力も必要ですよ。しっかり筋トレもしてくださいね」と語りかけ、被災体験を語り継ぐ場をつくりました。仮設住宅では、参加者が手作りした布クロウの小物「復興の福ちゃん」がコミュニティづくりの輪を広げました。東京大学での統合医療学会「震災活動報告会」やかわさきボランティア市民活動フェアでの報告、東日本大震災・チェルノブイリ活動支援チャリティーコンサート、そしてヨーガ療法DVDの無料配布プロジェクトへと、支援の形は多彩に展開していきました。

ホールの舞台で大勢が腕を上げて実習するリレートーク
第4回リレートーク(岩手)でのヨーガ療法
手作りの小物「復興の福ちゃん」を手にした参加者たち
陸前高田で生まれた「復興の福ちゃん」
ヨーガ療法のTシャツを着た神奈川メンバー
かわさきボランティア市民活動フェア・震災報告会
NEPAL | ネパール
Nepal Earthquake Relief 2015–2020

ネパール大地震 被災地支援

2015年4月25日、ネパール・カトマンズ北部を震源とする大地震が発生し、多くの方が住まいを失いました。日本全国のヨーガ療法士は協力して募金活動を行ない、同年11月、被災地の村でヨーガ療法指導の支援活動「ネパール支援ヨーガ・バス」を実施。その後も被災後の状況調査と学業支援、冬用制服の贈呈へと、支援を継続してきました。

2015.11

ネパール支援ヨーガ・バス ── 被災地でのヨーガ療法指導

2015年6月21日の国際ヨーガの日チャリティ・ヨーガで集まった約400万円の募金をもとに、日本から10名のヨーガ療法士、ネパールのヨーガ・インストラクター2名、インドからのアニール氏、山岳ガイドチームが協力し、カトマンズから車で1時間半、標高1,900mの村でヨーガ療法クラスを開催しました。

地元の高校2校を会場に2班に分かれ、合計10レッスンを実施。指導は日本語→英語→ネパール語のリレー通訳で行なわれ、アルコール依存症の方や半身麻痺の方、乳飲み子を連れたお母さん、ご年配の方(チェアヨーガで参加)まで、幅広い村の方々が参加してくださいました。事前に村では何度も説明会を重ね、エクササイズとしてのヨガではなく、メンタルヘルスケアを可能にするヨーガであることを村の方々と合意したうえでの開催でした。

1,190
延べ参加者数
10
開催レッスン数
2
会場(地元の学校)

会場と参加人数

  • Shree Saraswati Higher Secondary School790名
  • Shree Jalpa Devi Higher Secondary School400名

アンケート回収600名分。参加者は9歳以下から70代まで、10代を中心に全世代にわたりました。

校庭のブルーシートに集まった参加者にヨーガ療法を指導する様子
初回レッスンには230名が参加。最後はシートが満席に
舞台上で手本を見せながらの指導風景
日本語→英語→ネパール語の通訳リレーで指導
大人も子どもも一緒に腕を動かすヨーガ実習
子どもから大人まで一緒に実習
赤ちゃんを抱いて参加するお母さん
乳飲み子を連れたお母さんも真剣に参加
寄贈したタオルを手にした村の女性たち
募金で用意したヨーガタオル・うちわをプレゼント
地震で全壊した家屋のレンガが積み重なる村
3階建ての建物が全壊した村も訪問

少し余裕ができてきて、生徒さん全員の顔をひとりひとり見ると、全員と目が合います。美しい心に、「ボランティアはエゴにならないか」そんな思いも吹っ飛びました。

── 参加ヨーガ療法士の報告より

2019.12

被災後の状況調査と学業支援の前調査

2015年に校庭を提供してくださった学校関係者を再度訪ね、被災後の状況調査を実施。2019年12月25日には学業支援の前調査を行ない、学校の体育で使うバドミントンや縄跳び、バレーボールのネット、ノート、鉛筆、消しゴムなどを臨時に寄贈しました。

2020.11

冬用制服1,102着と学用品の贈呈

大地震から5年が経っても、全壊した住居の再建もままならないネパールの子どもたちのために、学校当局からの要請を受け、2020年国際ヨーガの日チャリティ・ヨーガでは冬用制服の支援を実施。コロナ禍にもかかわらず3,211,727円の寄付金が集まり、2020年11月、シンドゥパルチョーク郡の11校・1,102名の子どもたちに、セーヴァの会ロゴ入りの冬用ジャージ上下と学用品、夏用ポロシャツを贈呈しました。

ネパールはロックダウンが解けない状況だったため、贈呈式典は現地カトマンズの関係者(カイラス山巡礼・聖地ティルタプリ修行会現地ガイドのカイラ氏)が村の学校を巡回して行なってくださいました。

3,211,727
寄付金総額
1,102
贈呈した冬用制服
11
贈呈先の学校数
山あいの学校で子どもに制服を手渡す贈呈式の様子
各校を巡回して行なわれた贈呈式(2020年11月)
贈呈された紺色のジャージを着て校舎前に並ぶ子どもたち
寄贈したロゴ入りジャージを、さっそく着てくれました

贈呈先一覧(シンドゥパルチョーク郡・11校 1,102名)

  • Shree Jalpa Higher Secondary School255名
  • Saraswoti Higher Secondary School255名
  • Setika Devi Higher Secondary School265名
  • Nibu Lower Secondary School70名
  • Shivapuri Lower Secondary School80名
  • Singeshori Lower Secondary School65名
  • Jaleshwori Lower Secondary School35名
  • Jalkeshori Lower Secondary School30名
  • Manakamana Montessori17名
  • Bhumesthan Montessori15名
  • Siddiganesh Montessori15名
KUMAMOTO | 熊本
Kumamoto Earthquake 2016

熊本地震 被災者支援 ── トラウマからの回復に寄り添って

2016年4月14日にマグニチュード6.5の前震、4月16日にマグニチュード7.3の本震が熊本を襲いました。益城町をはじめ各地で家屋が倒壊し、校庭やスポーツグラウンドでの車中泊を余儀なくされる方も多くいました。突然おそう自然の破壊力と、内面世界を「地雷原」に変えてしまう余震のなか、被災された方々はくり返す緊張にさらされ続けました。

ヨーガ療法士たちは、発災からわずか4日後の4月18日にボランティア活動を開始。アイソメトリック・ブリージング・エクササイズによる緊張と弛緩の調整、呼吸法による自律神経のバランス調整、そして「いま、ここ」に集中する瞑想やヨーガカウンセリングを通じて、心拍変動(HRV)を整え、恐怖の体験を客観視できる心の力を取り戻す支援を続けています。

熊本地震で倒壊した家屋
益城町をはじめ各地で家屋が倒壊した
グラウンドに並ぶ車中泊の車列
校庭やグラウンドでの車中泊が続いた

2016.04.18 –

避難所・体育館・ホテルでのヨーガ指導

益城町総合体育館や健康福祉センター、ホテル・エミナース、南阿蘇中学校・西原中学校の避難所などを巡回。急性期には放心状態や不眠を抱える方々のかたわらで、まずは身体をゆるめ、呼吸を整えることから始めました。大津町総合体育館や熊本南区のみゆき病院・良町公民館など、活動の場は広がっていきました。

体育館で立位のヨーガ療法を行なう避難者たち
避難所の体育館での実習
避難所で参加者に寄り添う支援者
お一人おひとりに寄り添って
ホテルの一室で腕を上げるヨーガ実習
ホテル・エミナースでの指導

2016 –

地域の絆とともに ── 屋外・福祉施設・幼稚園へ

避難所だけでなく、地域住民の絆のなかへヨーガ療法を届けました。江津湖公園での「お外でヨーガ」、さくらんぼ保育園、菊池市老人福祉センターや泗水福祉センター、旭志公民館など、世代や場所を越えて広がっていきました。発生から約半年後、避難所から仮設住宅への移動が始まると、仮設住宅内のコミュニケーションづくりの歩みにも寄り添いました。

江津湖公園の屋外で大勢が行なうヨーガ
江津湖公園での「お外でヨーガ」
仮設住宅の集会所での仰臥位のヨーガ実習
益城町テクノポリス仮設住宅での実習
仮設住宅の外観
仮設住宅へ通っての継続支援

現在

菊池市での継続活動 ──「シャンティハート」とともに

現在も、復興支援ボランティア団体「シャンティハート」の活動として、菊池市でのヨーガ療法ボランティアが続いています。七城小学校での「七城収穫祭」では、被災地から避難してきた児童やご家族を支える場として、ヨーガ療法を届けています。

小学校の体育館で大勢の子どもたちが行なうヨーガ
七城小学校「七城収穫祭」での活動
MABI | 岡山県倉敷市真備町
West Japan Floods 2018 — Mabi

真備町水害 被災者支援 ── 8年目も続く訪問活動

2018年7月6日から8日にかけての記録的な大雨(平成30年7月豪雨)により、岡山県倉敷市真備町では小田川と支流の堤防がバックウォーター現象で決壊。約1,200haが浸水し、浸水深は最大約5m(推定値)に達しました。住宅被害は5,977棟(うち全壊4,646棟)、死者は災害関連死7名を含む59人にのぼります(倉敷市豪雨災害対応検証報告書より)。

地元・岡山のヨーガ療法士たちは、自らも被災しながら、発災の年の暮れから仮設住宅でのヨーガ療法指導を開始。仮設住宅から災害公営住宅へと住まいが移り変わるなかで、現在まで8年にわたり訪問支援を続けています。

133
箭田仮設住宅への訪問(2018–2022)
102
川辺災害公営住宅への訪問(継続中)
6
災害支援を担うヨーガ療法士
浸水の痕が残る被災家屋
浸水被害を受けた家屋
家の前に積み上げられた災害ごみ
家の前に積み上がる災害ごみ
重機による自宅の解体作業
自宅の解体(2019年3月)

2018.12.28

箭田仮設住宅でのヨーガ療法開始

「頭の中が真っ白」「眠れない」「何もする気がおきない」──。発災から数か月、被災された方々のこころは大きく揺らいでいました。真備支所・保健センター・公民館からの癒しイベントの依頼を受け、2018年12月28日、箭田仮設住宅でヨーガ療法の支援活動を開始しました。

体調や訴えに合わせて、立位・椅子でのアイソトニック運動、呼吸を意識化するハンド・イン・アンド・アウト・ブリージング、スッカ・プラーナヤーマやナーディ・シュディなどの呼吸法、そして「困難はただの苦しみではない」をテーマとするヴェーダ瞑想を組み合わせて指導。箭田仮設住宅へは2022年5月13日まで全133回訪問したほか、みその仮設住宅(2019年2月)、二万仮設住宅(2022年6〜7月・全4回)にも訪問しました。

集会所のマットの上でのヨーガ療法実習
集会所でのヨーガ療法実習
立位で両腕を上げるアイソトニック運動
立位のアイソトニック運動
椅子に座って行なうヨーガ実習
椅子に座ったままできる実習も

初回(2019年7月)の瞑想では「苦しいばかりで良いことなんか1つもない」「被災当時は死にたいと思っていた」と、後悔や怒り、やるせなさの語りが多く聞かれました。3年9か月後(2022年4月)に同じテーマで瞑想を行なうと──「今は生きたいと感じられる。昔は感謝するということはなかったが、今はありがとうと自然に言える」「こんな事がないと人生の中でヨーガをする事は無かった。ここで集まる皆と出会えた」と、感謝と前向きな語りが多くなりました。

── 実習者の語りより(同一テーマでのヴェーダ瞑想の変化)

2019.06

義援金の寄付

チャリティ活動で集まった募金から経費を除いた241,900円を、西日本豪雨災害義援金として日本赤十字社岡山県支部へ寄付しました。

2022.09 –

川辺災害公営住宅への継続訪問 ──「金曜日はヨーガの日」

仮設住宅の閉所後、住まいは災害公営住宅へと移りました。自宅を再建できなかったことによる喪失感、高齢者の一人暮らし、新しい近所付き合いへの不安──。孤立を防ぎ、コミュニティの場をつくるため、社会福祉協議会と連携しながら、2022年9月30日から川辺災害公営住宅への訪問を開始。「金曜日はヨーガの日」として定着し、2026年3月までに102回を数え、現在も継続しています。あわせて社会福祉法人リンクへも2022年10月から40回の訪問を重ねています。

災害から8年が経とうとしている今は、ヨーガ療法士が主催する形から一歩進み、住民の皆様が主体となったコミュニティづくりへ──。その活動が無理なく長く続いていくよう、寄り添いながら見守る支援を大切にしています。

仮設住宅から災害公営住宅に来たときは知り合いがいなくて、とても寂しかったです。今はヨガで皆が集い、横のつながりができて、強い絆を感じられるようになりました。会話をし、笑うことが増え、心が穏やかになります。色々あるけど、今を楽しんでいきたいです。

── 川辺災害公営住宅にお住まいの方の語りより(訪問開始から3年8か月後)

2024.06.16

国際ヨーガデイ IN 真備町 ── 被災地から、次の被災地へ

2024年6月16日、真備町でチャリティイベント「国際ヨーガデイ IN 真備町」を開催。参加者79名、スタッフ14名、計93名が集い、その収益を能登半島地震で被災された皆様へ寄付しました。支援を受けた町が、今度は支援を送る側に──。支え合いの輪が広がっています。

ホールで大きな輪になって行なうヨーガイベント
国際ヨーガデイのチャリティイベント
倉敷市真備支所での義援金贈呈の様子
寄付金は真備支所へ直接お届けしました
UKRAINE | ウクライナ
Support for Ukraine

チェルノブイリ被曝者支援団体「ゼムリャキ」を通じた支援

私たちは長年、チェルノブイリ原発事故被曝者支援団体「ゼムリャキ」のメンバーと交流を続け、キエフ(キーウ)でのヨーガ療法支援にも取り組んできました。現地での通訳を担ってくださった鹿児島県志布志市出身の五代裕己氏との縁もあり、医療機器の寄贈から、戦争開始後の食料・医薬品・車両の緊急支援まで、支援の形を変えながら関わりを重ねています。

2017.02

キエフの小児病院へ胃カメラを寄贈

戦争が始まる以前から、医療支援も行なってきました。2017年2月、キエフ市ポドール地区第9小児病院の診断部へ、内視鏡(胃カメラ)一式を寄贈。オリンパス製GIF E-3と専用鉗子FB 24K-1で、購入費用は総額2,215,920円。子どもたちの検査・診断に役立てられています。

病院で内視鏡機器を引き渡す様子
キエフ市第9小児病院での引き渡し(2017年2月)
寄贈された内視鏡機器を手にする担当医
診断部・ザムーラ医師へ寄贈した内視鏡一式

2024

前線へ ── 食料・医薬品・燃料の支援

2024年5月、ゼムリャキ代表のタマーラさんから報告が届きました。セーヴァの会からの支援金で軍用寝台・医療用品・食料・燃料を調達し、現地組織と協力してドネツク方面の守り手のもとへ届けられたとのことです。9月にはドイツ在住のお嬢様ジュリアさんとフランクフルトで面会し、ウクライナ支援金として160万円をお渡し。ジュリアさんがドイツで物資を調達してウクライナへ届けています。12月には病院や前線の傷病者へ『乾式シャワー(ドライシャワー)』を提供したほか、新年の贈り物として薬・ビタミン・キャンドル・お菓子が届けられました。

箱詰めの物資を囲むゼムリャキのメンバー
支援金で調達した物資(2024年)
車の荷台に積まれた物資と兵士たち
ドネツク方面の守り手のもとへ
フランクフルトでジュリアさんに支援金を手渡す様子
フランクフルトでジュリアさんへ支援金をお渡し

2025.09

車両1台の寄贈

ゼムリャキのタマーラさんから、人道支援活動に使用してきた40年以上前の車が修理不能となり、活動の継続が困難になっているとの支援要請を受けました。2025年9月10日と12日に各5,000ユーロ、合計175万6,700円(手数料含む)を日本から送金し、車両1台を寄贈しました。

修理不能となった40年以上前の赤い車
修理も再生も不可能となった40年以上前の車
寄贈された車両のそばに立つ受け取りの様子
皆様の支援で購入・寄贈された車両

皆さまの寄付は、非常に厳しい状況を救ってくださいました。募金活動にご参加くださったすべての皆さまへ、尽きることのない感謝を捧げます。

── タマラさんご家族からのお礼のメールより(2025年10月6日)

2025.12

クリスマス・冬の支援

ウクライナ・クリスマス冬の支援として6,400米ドル(100万1,824円)を送金しました。支援金は、助けを必要としている現地の方々のための食料品の購入に充てられています。

2026 –

食料・医薬品支援の継続

2026年の国際ヨーガの日チャリティ・ヨーガでも、ゼムリャキのメンバーを通じてウクライナ国内に食料や医薬品を届ける支援を引き続き行ないます。

THAILAND | タイ
Support in Northern Thailand

タイ北部 山岳地域の学校支援・依存症回復支援

タイ北部・ターク県メーソート郡の山岳地域にあるバーン・デー・クロキー校は、幼稚園児から小学6年生までの約44名の子どもたちが通う学校です。私たちは2021年に太陽光発電機(ソーラーパネル)と書籍を寄贈し、その後も継続的な支援を行なっています。また、タイでは依存症に苦しむ方々の回復を支える支援活動にも取り組んできました。

2021

太陽光発電機と書籍の寄贈

2021年の支援金により、バーン・デー・クロキー校へソーラーパネルと書籍を寄贈しました。2022年10月22日に学校を訪問し、先生方と相談のうえ、学習ノートや文具類のほか、お菓子、ジュース、魚の缶詰、即席麺などを子どもたちにプレゼントしました。

校庭に設置された太陽光発電パネル
2021年の支援金で寄贈したソーラーパネル
ソーラーパネルの前で子どもたちと記念撮影
子どもたちとの記念撮影(2022年10月22日訪問)
子どもたちに文具やお菓子を手渡す様子
文具類やお菓子、食品を子どもたちへ

2026 –

老朽化した図書館の建て替え支援(進行中)

訪問の際、木造の図書館は教室を兼ね、体育教材等の物置としても使われていましたが、柱の根元が腐り、雨が降ると室内が水浸しになる状況でした。この老朽化した図書館と教室の建設を、メーソート郡教育管轄課と協力して現在も計画中です。

450万円
図書館建設費の見積もり
255.5万円
2026年3月31日現在の募金額
老朽化した木造図書館の内部
雨が降ると水浸しになる老朽化した図書館内
NOTO | 石川県・能登
Noto Peninsula Earthquake 2024

能登半島地震 被災者支援

2024年1月1日16時10分、石川県能登半島を震源とする最大震度7の大地震が発生しました。石川県のヨーガ療法士は、被災・避難された方々のこころとからだのケアのため、避難先の中学校、入浴施設、健康交流センター、宿泊施設などを巡回し、ヨーガ療法の指導を継続しています。

2024.01.30

避難中の中学生へ ── 体育授業でのヨーガ療法指導

白山市立鳥越中学校に避難していた輪島中学校2年生26人に、6限目の体育授業としてヨーガ療法を指導しました(指導:大橋香子、記録:河崎幾恵)。お腹や胸、鼻先に手を当てて呼吸を感じることから始め、アイソメトリック・ブリージング・エクササイズやアイソトニック体操を、有音の発声とともにゆっくり実習しました。

2024.02 –

避難先の施設を巡回しての継続支援

2024年2月以降、ほのぼの湯(河北郡内灘町)や卯辰山公園健康交流センター千寿閣(金沢市)をはじめ、避難された方々が身を寄せる施設を巡回し、少人数のヨーガ療法クラスを継続的に開催しました。参加されるのは60代から90代の方々が中心で、椅子に座ったままできるチェアヨーガを取り入れ、お一人おひとりの体調に合わせてていねいに指導しています。

主な実施会場(2024年)

  • 白山市立鳥越中学校(輪島中学校の避難先)1月
  • ほのぼの湯(河北郡内灘町)2〜4月
  • 卯辰山公園健康交流センター千寿閣(金沢市)2〜6月
  • 石川県サイクリングターミナル2月
  • 宇奈月グランドホテル(富山県)3月
  • 一里野高原ホテルろあん3月
  • 宮坂公民館(河北郡内灘町)10月
マットを敷いた室内で立位のヨーガ実習を行なう参加者たち
避難先でのヨーガ療法クラスの様子
明るい大広間でマットに座って実習する参加者たち
広間に集まっての実習
椅子に座って両腕を上げるご年配の参加者たち
椅子に座ったままできるチェアヨーガ
ホールで椅子に座って実習する参加者たち
会館・交流センターでも開催
宿泊施設の広間でのヨーガ療法実習
2次避難先の宿泊施設でも実習
支援物資が並ぶ避難所で活動するスタッフ
避難所での活動の様子
GLOBAL | 海外でのヨーガ療法普及
Yoga Therapy Worldwide

海外でのヨーガ療法普及活動 ── モンゴル・中国へ

被災地支援で培ったヨーガ療法の知見は、災害だけでなく、こころとからだの不調を抱える人々へのケアとして、国境を越えて広がっています。臨床効果を科学的に検証しながら、世界各地での普及を進めています。

2025.04 –

モンゴル ── アルコール依存症患者への指導効果研究

2025年4月から、モンゴルのアルコール依存症患者を対象とした、ヨーガ療法指導の効果研究を開始しました。依存症からの回復を支えるケアの一環として、現地の施設と連携して取り組んでいます。

モンゴルの依存症施設で集まった参加者たち
モンゴルの依存症施設にて
モンゴルの広大な草原
モンゴルの大地で

計画中

中国 ── 中高生のうつ・糖尿病患者への研究支援

中国では、中高生のうつ病患者へのヨーガ療法指導効果研究、そして世界で最も患者数の多い糖尿病患者へのヨーガ療法指導研究の支援を計画しています。